物忘れがひどいと疑わしい病気の画像

物忘れがひどいとき、もしかすると病気が原因になっている可能性が考えられます。

よく物忘れというと認知症という病を思い浮かべることが
あると思いますが、実は物忘れに繋がる病というのは認知症だけでなく
うつ病であったり年齢にかかわらず発症してしまうものもあります。

そのため、物忘れといえども安易にならずに早期の対応が大切になってきます。

物忘れと病

物忘れと病の画像

脳の老化というのは実は20代からすでに始まっています。

脳細胞が減り始め、情報を整理し処理する能力が低下していき
記憶力も少しずつ衰えていきます。

しかし、衰えかたは緩やかなためあまり困ることはありません。
また記憶力などは年齢にかかわらず鍛えることができます。

加齢とともに体や脳の老化が進むというのは自然な流れですが、
それとは違い物忘れの症状が急激に加速してしまうようなときは注意が必要です。

これから上げるいくつかの病気に該当しているかもしれません。

まず大切なことは自分だけで解決しようとせずに
病院などの専門の機関で必ず診察を受けることです。

物忘れが脳に関係していた場合は早期の発見が非常に重要になってくる場合があります。
そのため、しっかりと自分の症状を注視して物忘れに繋がる病気を知ることが解決の一歩です。

若年性健忘症

若年性健忘症とは20代から30代のまだ年齢が若い層にみられる記憶障害です。

物忘れ以外にも、相手の話している内容が理解できなかったり、
記憶が抜け落ちたりと生活に支障をきたしてしまいます。

脳に何らかの原因がある場合や強いストレスを感じたり、頭部を損傷
してしまったりすることで起こると考えられていますが、脳波計や
MRIなどで画像診断をしても異常が写らないことがあります。

しかし、脳の前頭前野の46野という部分が若年性健忘症に
影響していると考えられています。

若年性健忘症の対処方法

若年性健忘症は治療をしっかりと行わないと症状が改善することは
難しく自然に治癒することはないようです。 

気になるようなことがあるときは、ただの物忘れだからとほっとかないで
まずは、自分の症状を見直して病院で若年性健忘症に当てはまる
ところはないか診察をすることが大切です。

また脳の記憶動作で一時的に情報保管しておくワーキングメモリーを
訓練することで若年性健忘症を予防することができると考えられています。

ワーキングメモリーの訓練

・家族以外の人と1日に3人以上話す。

・1日に20分以上は外で歩く。

・1日に10分以上文章を手書きする。

認知症

物忘れというと認知症を思い浮かべることもあると思いますが

実は認知症というのは病名ではなくまだ病気が決まっていない状態の
症候群で65歳未満での発症を若年性認知症と呼びます。

認知症にはいくつかの種類があり、主にアルツハイマー型認知症
脳血管型認知症、レビー小体型認知症があります。

主な症状は今までできていたことが突然できなくなってしまいます。

道が思い出せない、料理などの家事炊事ができない、家具家電の使い方
を忘れてしまったりと日常生活に影響を及ぼします。

さらに不安や、焦燥からストレスが溜まり不眠や過食、摂食など
に陥りうつ病などの精神的に作用する二次的な症状なども現れることがあります。

>認知症を予防する生活習慣<

認知症の対処方法

まずは、物忘れだからと見逃さないことが大切です。

物忘れというとついつい自分の責任のように感じてしまい
あまり病気と結びにくいと考えるかもしれません。

しかし、認知症というのは年齢に問わず起こりえる病気です。

生活に支障がでたり、今までよりも物忘れの程度がひどいと
感じた場合にはすぐに診察を受けるようにしましょう。

また認知症のリスクを減らす生活習慣を心がけることで
発症を予防することができます。

脳卒中

脳卒中とは脳に血液が正常に流れなくなってしまい
神経細胞が壊死してしまう病気全般をいいます。

その中で脳の血管が詰まってしまい閉塞して血流量が減り
細胞が障害された場合を脳梗塞といい脳の血管が破れて
脳内で出血してしまい細胞が障害された場合を脳出血といいます。

そしてこの脳卒中が原因で記憶障害や認知機能の低下などの
症状が現れることがあります。

脳卒中の対処方法

脳卒中が発症してしまう原因に高血圧、糖尿病、心疾患などが
あり、生活習慣が大きく関わっているといわれています。

生活習慣の乱れから生活習慣病になっていたりすると脳卒中の
リスクが高まるため食事、運動、飲酒、ストレスなどに気をつけて
生活できているかが重要になってきます。

まずは生活習慣を見直して生活習慣が乱れていないかを確認し
脳卒中の疑いがある場合は予防も含めて診察を受けることをおすすめします。

>生活習慣病を予防するためには?<

うつ病

うつ病というと精神疾患の一つで物忘れなどには関係ないのでは
ないかと考えることもあると思いますが、実はうつ病によって
物忘れなどの症状がでるケースがあります。

なぜうつ病だと物忘れがひどくなってしまうのかというと、
様々な原因で気分が落ち込み活動エネルギーが低下している
抑うつ症状により神経伝達物質が減少して、頭の回転も低下
し考えたり集中すること、また記憶力に影響がでてしまうためです。

うつ病の対処方法

うつ病になってしまう原因というのは人それぞれで治療の仕方も異なります。

またうつ病とは気づかずに物忘れだけが目立ってしまっていることがあるため
本人が気づかない場合もあります。

病院で体の検査をしてどこにも異常がない時でも、
うつ病もしくはうつ病に近い心の状態であることもあり、
心療内科メンタルクリニックなどでしっかりと診察を受けることが大切です。

短絡的にならずに慎重に

短絡的にならずに慎重にの画像

誰しも物忘れをしてしまった経験があり
物忘れが病気と結びつくようなことはあまり考えないかもしれません。
また自分はまだ若いから大丈夫と思っていることもあると思います。

しかし、物忘れに繋がる病気というのは
脳や心に大きく関わっているため見逃すと大変です。

そのため、物忘れだからと短絡的にならずに今までよりも
程度がひどいと感じたら一人で悩まずにしっかりと診察を受けるようにしましょう。