腰痛を改善する座り方、歩き方の画像

腰痛というのは、原因が特定できるものはわずか15%程
いわれています。残りの85%というのはレントゲンで検査
をしても特定ができない原因不明なものとなっています。

ストレス、不眠、不安などの心の状態も影響することもある
ことから病院で診察しても体には特に異常はなかったという
こともあり、治療をどのようにすれば良いか悩んでしまうことがあるかもしれません。

しっかりと診察をして症状などを医師に伝えることが重要ですが
日常でもできる腰痛改善に繋がる座り方、歩き方の正しい姿勢を知ることも大切です。

生活でできる腰痛改善方法

生活でできる腰痛改善方法の画像

腰痛は男性は1番目に女性は2番目に訴えの多い症状といわれています。
そしてその数は年々増加傾向にあり、痛みが続く事への精神的なストレスが
より慢性化に繋がり悪化してしまうケースもあります。

そのため、日常の生活で腰痛改善に繋がる歩き方、座り方の正しい姿勢を
知ることが腰痛改善には必要になってきます。

腰痛を改善する座り方

腰痛をもっている人というのは姿勢が悪い場合が多く
その姿勢を正すことが大切になってきます。

姿勢にも立っている時、座っている時、眠っている時と様々
ですがこの中で一番腰の負担がすくないのは眠っている時の姿勢です。

では逆に一番腰に負担がかかっているのは立っている姿勢と
座っている姿勢どちらだと思いますか?

立っている姿勢の方が腰に負担がかかると思いがちですが
実は座っている姿勢の方が腰に一番負担がかかっています。

たとえきれいな姿勢であっても座るというのは腰に負担をかけてしまいます。
そのため間違っている姿勢であるならば、尚更腰に負担がかかるのできちんと直す必要があります。

パソコンのモニターを見るときに前屈みになりすぎてしまい
体が丸まってしまったり、逆に背もたれに体をあずけていた
つもりがズルズルと姿勢が下がってきてしまうなど、無意識に
楽な姿勢をしていたつもりが腰には負荷をかけてしまっていたということがあります。

正しい姿勢を意識して座るときのポイントをご紹介します。

坐骨に体重を預けるイメージ

まず、イスに座ったらしっかりと足の裏を床につけます。
楽だからと足を組んだりするのはNGです。

座ったら坐骨(イスの座面に当たっている骨)にまっすぐ
体重を乗せるイメージと足の裏でも体重を支えるようにします。
さらにイスの背に背中をつけて体を支えることも大切です。

姿勢を適度に変える

良い姿勢を保つことは大切ですが、ずっと同じ姿勢でいると疲れてしまったり
筋肉が固まってしまうのでイスから立ち上がったりして姿勢を変えましょう。

また座る姿勢が上手くいっているかどうか確かめる道具としてバランスボールがあります。

バランスボールに座りぐらぐらしたりボールが転がって
しまわないよう繰り返すと姿勢の矯正により正しい座り方がわかってきます。

バランスボールは腰痛が酷いときにはさらに痛めてしまうこともあるので、
腰の調子をみて使うようにしましょう。

腰をそらす体操

背骨と背骨の間にありクッションの役割を果たしている
椎間板の中にある髄核(ずいかく)が前屈みの姿勢ばかりだと
後ろにずれてしまっている可能性があるので、前に戻してやるイメージで腰の体操を行います。

・まず、足を開いて腰を曲げずに両手をおしりに当てます。

・息を吐きながら3秒ほど上体をゆっくりと反れる限界の
ところまでそらします。回数は1、2回ぐらいで十分です。

腰痛を改善する歩き方

座るのと同じくらい生活では歩くことも多いと思います。
実は、腰痛の8割は歩き方を改善することで回復するといわれています。

歩き方というのは無意識のうちに自分特有の癖というのが染みついています。
そのため、その癖というのが腰痛の原因になっていたり慢性化に繋がってしまっていることがあります。

腰痛の原因になってしまう歩き方に内ひざがあります。
腰やひざに痛みをもっている人の多くはこの内ひざであることが分かっています。

そのため内ひざを直すことが腰痛改善につながります。

内ひざとはつま先の方向よりもひざが内側を
向いてしまいひざ下が外から内側に回転する動きが起き
足のアーチが崩れた状態で着地してひざの軟骨の内側に負担をかけてしまう歩き方です。

膝に負担をかけないように腰をひねってバランスをとるので
それにより過剰に腰に負荷がかかったり緊張が起こってしまいます。

内ひざをチェックする方法はスクワットをすることでわかります。
スクワットをしているとき、ひざ頭はどちらを向いているでしょうか?
つま先よりも内側を向いているのであれば内ひざとなります。

ひざ頭とつま先が同じ方向であれば正常な状態です。

もしも内ひざである場合は外ひざに歩き方を変える必要があります。

外ひざに変えるポイント

つま先の方向を意識してひざ頭も同じ方向を向くようにします。
足裏の重心は外側を通るイメージで、胸を軽くはり手や方は振らずに
腰をあまり捻らないようにしましょう。

なかなかはじめは難しいかもしれませんが、重要なことはつま先とひざ頭
の方向を一致させるということです。

重量挙げやレスリングの選手はこのつま先とひざの方向を一致させることで、
腰やひざに余分な負荷をかけないようにしています。

日常でこの外ひざを取り入れることで腰痛の改善や対策に繋がります。

正しい姿勢を身につける

正しい姿勢を身につけるの画像

腰痛改善のヒントはやはり日常での姿勢を腰への負担にならない
ように工夫することだと思います。

座ること、歩くことというのは無意識に今までの自分の癖というのが
染みついています。そのためそれを意識することが大切になってきます。

また体の不調以外にも精神的な部分でも腰痛は起こり、知らないうちに
悪化しやすいということもあるので気を付けなければいけません。

座り方や歩き方に注意しながらしっかりと診察をして腰痛の改善に繋げていきましょう。