ストレスで胃が痛いとき薬は必要?吐き気などの症状を治す効果的な方法とはの画像

ストレスを感じると胃痛や吐き気などの症状が現れたりと
体に様々な変化が現れやすくなるといわれています。

本人が意図せずに条件反射てきに起こることが多くその原因
なども科学的にもはっきりと特定できないことも多いため
適切な体のケアを行わないまま過ごしていると重大な病気に
繋がる恐れもあるため気をつけなければいけません。

ではストレスが原因で胃痛や吐き気が起こっているかもしれない
と感じた時はどのような行動をすれば適切なのか、

胃薬の分類や特徴からセルフケアの効果的な方法をご紹介したいと思います。

胃痛が起こる原因と薬

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胃痛はなぜ起こってしまうのでしょうか?

消化器である胃は食べたものを蓄えて消化する働きがあります。

体のみぞおち付近にあり、食物を消化するために胃酸を出します。

胃酸は強酸性のため多くの細菌を死滅させる反面、胃自体を傷つけて
しまう可能性があるため、胃壁を守るために粘液を分泌して胃酸から
胃を保護しています。

この胃酸と粘膜のバランスが何らかの原因で崩れてしまうことで
胃痛が起こったり消化器(胃腸)からの刺激により吐き気などが
起こしてしまいます。

胃酸と粘液は自律神経の働きによって調整されているため
過度にストレスを感じていると自律神経のバランス(交感神経と副交感神経)
が崩れて過剰な胃酸分泌により胃痛を起こしやすくなります。

胃薬の分類や特徴とは?

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胃が痛いときは薬などを服用することも大切です。

即効性があり少しでも胃の痛みを鎮めたいときには必要になります。
胃薬を服用しながら生活習慣を変えたりストレスとの関わり方
見直すことで回復に繋がります。

胃薬には効き方や症状により以下のように分類されています。

①消化管運動改善薬

②攻撃因子抑制薬

③防御因子増強薬

それぞれの特徴をご紹介したいと思います。

消化管運動改善薬

胃もたれ、食欲不振など胃や大腸の働きが低下している
ときに用いられる薬になります。

胃に潰瘍などがなくストレスにより胃痛がおこっている場合は
この消化運動改善薬が効果的です。

以下の薬が消化管運動改善薬になります。

・アセチルコリン作動薬

・ドパミン拮抗薬

・セロトニン作動薬

・消化酵素

攻撃因子抑制薬

攻撃因子とは胃酸の分泌を抑えたり
お腹の過剰な運動や腹痛を抑える効果があります。
飲んですぐ効くものが多いものがあるのも特徴です。

以下の薬が攻撃因子抑制薬になります。

・プロトンポンプ阻害薬

・H2受容体拮抗薬

・選択的ムスカリン受容体拮抗薬

・抗コリン薬

・制酸剤

防御因子増強薬

胃を保護している粘膜を増強させる作用や潰瘍ができた
部分に付着して胃酸から胃を保護する働きをしてくれます。

以下の薬が防御因子増強薬になります。

・プロスタグランジン製剤

・粘膜保護薬

どの胃薬を使えば良いのか?

基本的に胃薬は症状によって使用を使い分けることが大切です。

胃が痛むのであれば、市販でしたらH2受容体拮抗薬などの
攻撃因子抑制薬を選ぶのをおすすめします。

ストレスが原因と分かっているのであれば、防御因子増強薬
を服用することをおすすめします。

また胸焼け、膨満感による食欲不振であれば、消化管運動改善薬
で対処可能となるため薬局やドラッグストアへ行った際は
商品を手に取りどのような薬かを確認してみてください。

胃痛や吐き気に関わる自律神経

胃痛や吐き気に関わる自律神経の画像

胃痛や吐き気が起こってしまう大きな原因に
自律神経の乱れがあります。

自律神経とは胃などの消化器の活動を調整するために
24時間働き続けている神経です。

体が活発に動いているときに働く交感神経と
リラックス状態に働く副交感神経があります。

そしてこの自律神経のバランスが崩れて交感神経が
優位状態(不安、緊張、怒り)が続くことで胃痛が起こってしまうのです。

胃薬などで胃液を抑えたり、粘膜を増強しても
体の消化器官と密接に関わっている自律神経自体が狂っていると
なかなか胃痛は改善しません。

胃痛や吐き気を改善する習慣

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胃痛や吐き気を根本から変えるためには、生活習慣を見直すことが大切です。

まずは1日の中で交感神経が働いている割合と副交感神経が働いている
割合をチェックすることからはじめましょう。

さらに交感神経が優位になってしまうストレス状態が何によって起きているのか
そのトリガーを探りながら副交感神経が優位状態(リラックス)
するための環境を整えていきます。

基本的には以下の3つを気をつける事で胃痛や吐き気の改善に向けた
生活を送ることができます。

胃を気遣った食事

胃痛のときはなるべく消化の良い物を食べるようにして
カフェインの入っているものは極力避けるようにしましょう。

コーヒー、紅茶、緑茶などはカフェインが入っているので
カフェインが含まれていない水、白湯、麦茶などに変えましょう。

さらに野菜などの食物線維をたくさん摂るようにして
しっかりと噛んでバランス良く食べるような習慣を持ちましょう。

胃を気遣った休息時間

胃痛や吐き気を改善するためには
副交感神経を優位にすることがとても大切です。

仕事、学校、家事、育児などで体を動かして活発に動いている
ときは体が興奮して神経もはり交感神経が優位になっています。

そのため、その交感神経を今度は副交感神経が優位になるような
状態に切り替えてあげないといけません。

常に自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを意識することが
必要になります。

なるべく刺激のあるものは避けて一人になれる時間を確保したり
リラックスするための時間や空間を確保することからはじめてみましょう。

胃を気遣った睡眠

睡眠は心と体の安定を図り健康であるためには非常に大切です。

胃も一緒で睡眠をしっかりと取ることで自律神経を整え
荒れたり痛んだ胃を修復します。

睡眠時間も大切ですが、体の回復を高めるためには
質も考慮しなければいけません。

睡眠の質を高めるためにはメラトニンという睡眠ホルモンの分泌を
高めることが重要です。
そしてメラトニンの分泌にはセロトニンという神経伝達物質が鍵になります。

日中、太陽の光を浴びたり運動をすることで
セロトニンの分泌を高めることができ、夜になるとセロトニンを材料にして
睡眠ホルモンのメラトニンの分泌がはじまります。

診察してもらう事も大切

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ストレスは消化器官に影響を与え、胃痛や吐き気などを引き起こしてしまう
原因になっていることがあります。

胃薬などは即効性のあるものも多くありますが、ストレスが習慣
なっているようならば根本的な解決にはなりません。

ストレスの原因に対処して生活習慣から変えていくことが必要に
なる場合もあるため、無理に我慢せずに薬を服用しながら
医者やメンタルクリニックなどでしっかりと診察を受けることもおすすめします。

まずは、自身の胃に関わる習慣やストレスなどをチェックすることからはじめてみましょう。