過度なストレスは頭痛の原因にもなり、めまい、吐き気、肩こり、
イライラなどを引き起こし放っておくと大変です。
病院で薬をもらい飲んでみてもあまり良くならなかったり、
今までの頭痛とは違い一週間以上も続いているときなどは
ストレスによる頭痛かもしれません。
ストレスはなぜ頭痛を起こすのか?
ストレスには精神的に作用する物(怒り、悲しみ、不安、焦り、緊張)
意外にも物理的に作用する物(温度、気圧、騒音)などもあり常にストレスを
私たちは感じています。
ストレスというと悪いイメージを受けるかもしれませんが、
適度なストレスは活動的なときに働く交感神経に作用し集中を高め、
休息するときに働く副交感神経とのメリハリをつけ心身ともに健康を維持します。
つまり、ストレスが全くないよりもある程度はストレスを感じることで、
副交感神経がしっかりと作用できるようにします。
交感神経と副交感神経はシーソーのようなものなので、
健康を維持するためには適度に上下を繰り返さなければいけません。
しかし、ストレスを過剰に感じて交感神経だけが常に作用し続けると
心身の機能を調節する自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスが崩れて
緊張状態が続くことで頭部の筋肉が過剰に収縮し
頭痛などの症状を引き起こしてしまいます。
また副腎皮質から分泌されるコルチゾールなどのホルモン、
通称ストレスホルモンは体内で分泌されるステロイドになります。
ストレスと戦うために体内で作られたステロイドは血圧を上げ
そのために血管の収縮や拡張が起こり脳の血圧上昇が頭痛を招きます。
ストレスが過剰に続くと
自律神経とストレスホルモン、2つの乱れが頭痛の原因になってしまいます。
偏頭痛と緊張性頭痛
どちらも主にストレスが引き金となり起こる頭痛です。
偏頭痛は脳血管が拡張したり、
近年では様々な原因が重なった結果として
頭痛が生じてしまいます。原因はストレス意外にも
睡眠不足や疲労などがあります。
緊張性頭痛は頭部の筋肉が過剰に収縮し起こります。
頭部の周りを覆っている筋肉が緊張するために
頭が締め付けられるような痛みに襲われます。
首や肩がこり痛むことがあります。
ストレス性頭痛の対処と治療方法
市販で売られている頭痛薬を試したけれど
あまり効果がなく、まだ痛みが続いている。
そのような場合、薬以外の対処や治療の仕方を試してみましょう。
ストレスを過剰に感じてしまう環境であるならば、まずは
少しでもその場所から距離を置いてみることが大切です。
その上で自分にあった方法を考えてみることで頭痛の対処や治療に繋がります。
ストレスを発散する時間を設ける
ストレスを溜めない方法としてはストレスから離れ溜まった
ストレスを発散することが大切です。
そのためにも意識的にストレス発散の時間を設けることが重要になってきます。
しかし、いざストレスを発散しようと思っていても気持ちが前向きになれず
何をしても楽しむことができないということもあると思います。
ストレスは心身ともに作用するので、そのようなときは、
体だけではなく心も疲れてしまっています。
まずは焦らずに何もせずとも、ただだまっていてゆっくりとできる時間
を過ごすだけでもストレス発散には効果があります。
もし不安や恐怖、焦りなどのネガティブな事が頭をよぎってストレスを感じて
しまう場合は呼吸に集中してみましょう。
姿勢を正してゆっくりと呼吸することで、
煩わしい様々な思考から距離を置くことができます。
あまりにも気持ちがひどく落ち込んでしまう場合は無理をしないで、
精神を案手させるためにも薬を飲むことも大切です。
メンタルクリニックなどで、自分の症状を話して薬を処方してもらうことで
頭痛の対処や治療に繋がります。
体と心のオンとオフを意識的にする
ストレスが継続的になり、交感神経が優位な状態が続くと自律神経のバランスが
崩れて頭痛が起きてしまいます。
そのために、オン(交感神経)とオフ(副交感神経)を切り替え
自律神経のバランスを意識的にコントロールしてみましょう。
仕事や学校、家事育児などこれから自分が活動的になるという時は心の中で
スイッチをオンにしてみましょう。
そして帰宅したり休める時間がきたらスイッチをオフにします。
またオンの中でも小まめにオフを入れることでメリハリがつき自律神経のバランス
をコントロールしやすくなります。
生活習慣見直してみる
頭痛の原因であるストレスですが、ストレスを受けやすい環境や体になっている
場合もあり生活習慣と大きく関わってきます。
忙しいあまりに食事を摂らなかったり、外食やコンビニなどで糖質や脂肪の多い
ものばかりを食べているとさらに頭痛を悪化させてしまいます。
また夜更かし続きで睡眠がしっかりとれていない場合も同じです。
睡眠は体だけでなく心にも影響します。
深い眠りをすることは成長ホルモンの分泌を促し心や体の疲れを取り除きます。
3食バランス良く栄養を摂り、夜はしっかりと眠るというサイクルに変えることで
ストレスが溜まりにくくなります。
まずは焦らず少しずつの変化を
ストレスの影響で頭痛が起きてしまったかもしれない。
そう感じるならば、焦らずにまずは生活習慣を見直して
ストレスが溜まる原因を探してみましょう。
ストレスの原因が分からない場合もまずは、オフ(副交感神経が優位)
の状態を意識的につくり頭痛の様子をみてみましょう。
すぐに治したい事もあると思いますが、薬を飲み一時的に良くなっても
元の生活のままではまた頭痛を起こしてしまいます。
生活習慣を少しずつ変えながら、
オンとオフを意識しストレスが溜まらない環境に整え
頭痛の改善に繋げていきましょう。