高血圧が招く病気と身近な改善方法の画像

私たちの通常時の血圧(寒さや体を動かすとき以外)
が正常値より高い状態を高血圧といい
常に血管に負担がかかるために血管の内壁が傷つき硬くなってしまい

血液を上手く送り出せずに心臓に負担をかけ
さらには血管が通う様々な臓器に病気を引き起こします

自覚症状に気づきにくく、ある日突然命を脅かすサイレントキラー
という名前さえついている高血圧。

高血圧が招く病気を知り、
日々の生活の中で改善できる身近な方法をご紹介します。

高血圧で起こる重大な病気

高血圧で起こる重大な病気の画像

高血圧の状態が長く続いてしまうと重大な病気になってしまう危険があります。

知らないうちに高血圧から命を脅かす病気に進行してことが
あるので健康診断を受けることで早期発見に役立ちます。

脳卒中・脳疾患

高血圧によってリスクが最も高まるのが脳卒中といわれています。

脳卒中は脳の血管が破れたり詰まってしまうことで、
その脳の部分の働きが失われてしまいます。

脳卒中は大きく3つに分類されます。

脳梗塞

脳の血管が詰まり、脳細胞が壊れることにより起こります。

典型的な症状は意識障害、片麻痺(片方の手足の麻痺)、
四肢麻痺(両方の手足が麻痺)、顔面の感覚障害、言語障害、
失語症(考えても言葉が出てこなかったり相手のいうことが
理解できなくなる)があります。

脳出血

動脈硬化でもろくなった脳の血管が破れて出血し、
脳細胞の障害を引き起こす病気です。

出血により血液が固まってしまい血腫となり脳細胞を
圧迫してダメージを大きくします。

大出血を起こすと死亡リスクが高く、発症すると吐き気や頭痛
手足のしびれや呂律が回らなく言葉が出てこなくなります。

仕事中や、食事、入浴、などの活動時に発症しやすく
急な
寒暖の変化により血圧が一気に変動することでも起こりやすくなります。

くも膜下出血

頭の中の動脈が破裂し脳の表面とくも膜の間に血液が広がることで起こります。

くも膜下出血は働き盛りの40代の発症が増えています。

男女比は1:2で女性に多いのも特徴です。

主な症状は激しい頭痛、吐き気・嘔吐、これに加え意識障害
などがある場合はすぐに救急車を呼んでもらうことが大事です。

心疾患・慢性腎臓病

特に男性に多いとされ高血圧による影響が大きいのが心疾患です。
さらに心臓だけでなく腎臓にも大きな負担がかかります。

狭心症

高血圧で血管に負担がかかり、

血管の壁が傷つき中でコレステロールが溜まっていきます。

これが動脈硬化で、進んでしまうと血液の通り道が狭くなり
心臓の筋肉に栄養や酸素が届きにくくなってしまいます。

症状は胸の痛みや圧迫感を感じます。

心筋梗塞、心不全

血液を送る冠動脈が動脈硬化で狭くなってしまい血栓が溜まり
完全にふさがってしまいます。

血液が送られずに心臓の細胞は死んでしまい不整脈や心臓破裂
の合併症が起こった場合は死に至る危険性があります。

心不全は、心臓の働きが弱まってしまい全身に血液を供給できなります。

症状は息切れや、呼吸困難、むくみ、疲れやすくなります。

心肥大

高血圧状態が長く続いてしまうと、
血液を全身に送る役目の心臓にはより強い力が必要となります。

心臓は筋肉でできているために、
強い力で血液を送るとだんだんと心臓の壁が厚くなってきます

ひどくなってしまうと心不全や心機能の低下につながります。

慢性肝臓病

血圧が高いと腎臓にも負担がかかり、
腎臓機能のひとつである血中ナトリウムの排
うまくできずにさらに血圧が上がるという悪循環に陥ってしまいます。

最悪、腎臓が機能しなくなり
慢性腎臓病となってしまう危険性があります。

高血圧になりやすい生活習慣と改善方法

高血圧になりやすい生活習慣と改善方法の画像

高血圧の基準は、

最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上を言います。
何度か繰り返し測ってもこの数値以上だと高血圧症となります。

高血圧の原因は一次性高血圧二次性高血圧に分類されます。

一次性高血圧は血管の老化、ストレス、過労、運動不足、肥満、遺伝子要因があげられます。

二次性高血圧は腎臓病、ホルモン異常などの病気が原因であるものを言います。

日本人の高血圧の85~90%一次性高血圧で高血圧に
なりやすい体質であったり、
肥満、飲酒、運動不足、ストレス、喫煙で発症すると考えられています。

偏った食事

偏った食事の画像

脂肪や塩分が高い物さらには糖分も肥満以外にも高血糖の原因になります。

偏った食生活や食べ過ぎなどは血圧を上げる原因に繋がる
ので、野菜や果物をバランス良く摂りましょう

青魚に含まれるオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)は摂取すると
血管の詰まりを防いで血栓を予防し血圧を下げる効果に繋がるとされています。

肉類は取り過ぎると血液をドロドロにして血管をつまり
やすくしてしまうので取り過ぎには気をつけましょう。

アルコールの取り過ぎも注意です。
血管の伸縮反応を高め、
腎臓からはマグネシウムやカルシウムが失われてしまいます。
体内血流が増加し血圧が上がる原因になります。

運動不足

運動不足の画像

運動をしないと肥満の原因につながり高血圧の原因になります。
間接的ではありますが、運動不足になっていると高血圧を
招きやすい状態を作ってしまうので、少しでも運動を生活に
取り入れることが大切です。

高血圧に効く運動は、
ウォーキング、サイクリング、水泳、エアロビクスなどの有酸素運動です。

1日30分程度行うだけでも高血圧の予防になります。
そして、一過性だけでなく継続して行うことが大切です。

疲労・ストレス・睡眠不足

疲労・ストレス・睡眠不足の画像

疲労が溜まり睡眠不足が続いてしまうと、

自律神経が乱れて血圧上昇を招いてしまいます。

またストレスが溜まっている状態だと自律神経の交感神経が
強く働いて血管を伸縮するホルモンが分泌するため血圧が上がってしまいます。

体のためにも休む期間や時間、リラックスできる空間を意識的に
生活に取り入れることで疲労・ストレス・睡眠不足を減らしましょう。

まとめ

まとめの画像

高血圧による体への影響はとても大きく、気がつかないうちに
重大な病気になっていてしまっていたということも考えられます。

少しの異変も見逃さず生活習慣を見直して予防と改善に繋げましょう。
さらに健康診断を受けることも大切です。

まずは自分の体の状態と検査を受けた結果を照らし合わせ予防と改善に
むけた計画を立ててみましょう。

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